おはようございます。横須賀市の行政書士、曽我です。
本日は、私のTwitterでもご紹介しましたが、横須賀市の移住促進策についてお話しします。動画クリエイターの方や、eスポーツプレイヤーの方、是非横須賀へお越しください!
横須賀市人口の現状について
まず、横須賀市の現状を知っていただきたいと思います。
昨年実施された国勢調査とその前(2015年)の調査との人口比較をしたものが下のデータです。(速報値なので、誤差はあるかもしれません。ご了承願います。)
2020年調査 | 2015年調査 | 増減数 | 増減率 | |
人口 | 388,504人 | 406,586人 | ▲18,082人 | ▲4.4% |
男 | 193,794人 | 202,775人 | ▲8,981人 | ▲4.4% |
女 | 194,710人 | 203,811人 | ▲9,101人 | ▲4.5% |
世帯数 | 165,031世帯 | 165,746世帯 | ▲715世帯 | ▲0.4% |
5年間で、18,000人もの方が死亡や転出等により減少しております。特に転出(約15000人)が非常に多いです。
また、増減率でみると、全国1741市区町村の中で、減少率ランクは941位でした。これだけを見ると中位に位置しているので、可もなく不可もなくと見えますが、上位は10万人以下の市町村ばかりです。元々の人口が少ないので、ちょっとでも人口が増えればすぐ変わってしまいます。
例えば、これを中核市(目安:人口20万人以上。現在62市)でみると、
- 広島県呉市(729位 ▲6.10%)
- 北海道函館市(802位 ▲5.60%)
- 山口県下関市(881位 ▲5.01%)
- 福島県いわき市(886位 ▲4.94%)
- 長崎県佐世保市(905位 ▲4.78%)
- 長崎県長崎市(909位 ▲4.74%)
- 神奈川県横須賀市(941位 ▲4.55%)←速報値ではないので、上と異なります。
で、7番目です。かつてはもっとひどいときもありましたが、やや持ち直した。というか、他の市町村の減少幅が増えたというだけで、転出には歯止めがきいていない状態だと思います。
話は飛びますが、昨日、「本当に住みやすい街大賞」が発表されましたが、ランキングの指標として、「発展性、住環境、交通利便性、コスパ、教育文化環境」の5つが挙げられています。これらのどの指標をとっても、正直、横須賀は厳しいです。以下、全くの私見を述べておりますので、興味のない方は無視でお願いいたします。
- 発展性・・・最大の繁華街、横須賀中央駅前の再開発も決まっておりますが、弱点である地形(高低差)があるため、見通しは明るくないかと。現状住んでいる方もいますし、辻堂のように大きな再開発は難しいです。
- 住環境・・・インフラや衣食環境をいうようですが、衣食環境はまずまず。ただ、インフラは地形もあって整備は難しいでしょう。ただ、周りの人もよく、都心に近いがいい意味で田舎感があって、住み心地はいいですよ。ここ、アピールポイント!
- 交通利便性・・・電車はJRと京急があり、横浜も東京も一本でいくことが可能ですので、これは可レベルなんでしょう。
- コスパ・・・家賃や分譲相場は、私はこの立地でこの値段?と正直、高い気がします。あくまで私的ですが、コスパは悪い気がしますね。
- 教育文化環境・・・eスポーツなど多彩な学びを提供する学童保育が来年4月にオープンするようですが、ほんの一部。こういったものが広く浸透すれば、こちらの指標は上がってくるのではないかと思います。
移住プログラムの概要
上記より横須賀市としては、少しでも転入者(=移住者)を増やすことが喫緊の課題となっています。前にも述べましたが、最小行政単位である市町村の発展には、人口増が欠かせませんからね。
ということで、本題の移住プログラムを考案したということです。概要は以下の通り。
- 西逸見町の遊休施設(水道局の待機用宿舎)を活用 ← いわゆる「谷戸」の活性化につなげたい
- 移住対象者:発信力のあるクリエイターやアーティスト、アスリート、eスポーツプレイヤーなど
- 入居は公募制
- 入居条件:市内への住民票移動、谷戸のPR、活動拠点とすること、ワークショップの実施、地域交流など ← 地域の活性化を狙う
- 家賃は周辺同規模の物件と比較して決定 ← 6~8万円くらいと想像(注:筆者の独自見解です)
1月から募集開始が予定されていますので、もしお知り合いで、Youtuber等のクリエイターさんやeスポーツプレイヤーさんがいれば、お声がけするのもいいのではと思います。
最後に私見
この移住プログラムの発表があった際に、「災害時の避難場所に確保しておいた方が良いのでは」や「DVシェルター等の活用もありでは」という意見がありました。もちろんそれはそれで必要ですので、横須賀市には是非他の安全な地で、避難場所等の確保は行っていただきたいと思います。
ただ、この物件は遊休施設で、おそらく少々不便な場所だと思います。「谷戸」ですしね。で、「谷戸」はどうしても坂や階段を上り下りになりますので、むしろ若い方にきていただいて、秘密基地のような感覚で活動拠点にしてもらうのが良いのかな、と個人的には思いました。
そして、その谷戸の活性化、周辺住民との交流を行うことでの地域活性化という目的には合致するプロジェクトかなと思います。
なんにせよ、先ほど述べた通り、市の発展には人口増が欠かせませんので、少しでも現存施設を活用して移住者を増やす行動は必要だと思いました。
本日もお読みいただきありがとうございました。では、またー。
(参考)
私の事務所ホームページが完成しました。と言っても、まだまだ業務内容等記載することは多いのですが、まずは自分を知ってもらうことが重要と考え、そちらを優先したホームページとなっています。
ご覧いただければ幸いです。もちろんHPからお仕事の依頼も大歓迎です!よろしくお願い致します。
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