高齢者を見守るシステム、実用化!

生活

皆さん、こんにちは。横須賀市の行政書士、曽我です。
本日はタウンニュースさんに掲載されている記事で、注目すべきシステムが開発されておりましたので、そちらのご紹介です。お独りで暮らす親から離れて暮らすお子様や、独居の高齢者にお部屋を貸している物件所有の方に読んでいただけると良いかと思います。
(ちなみに画像は監視カメラになっていますが、このシステムはカメラシステムではございませんので、ご注意ください。)

(参考)
私の事務所ホームページが完成しました。と言っても、まだまだ業務内容等記載することは多いのですが、まずは自分を知ってもらうことが重要と考え、そちらを優先したホームページとなっています。
ご覧いただければ幸いです。もちろんHPからお仕事の依頼も大歓迎です!よろしくお願い致します。

行政書士そが事務所のHPはこちら

どういうシステム?

さすがに仕様までは専門家ではないのでわかりませんが、どういうシステムかと言うと、

赤外線センサーで動きを検知し、温度、湿度、音、照度を秒単位で測定したデータを1時間ごとにグラフ化することで、居住者の動きや冷暖房がついているかなどが「見える化」できる仕組み。

タウンニュース横須賀より

つまり、このシステムを自宅や賃貸物件に導入することで、そこに住む方(想定は独居の高齢者)が活動しているかが、離れていてもわかるということです。

例えば、不幸にも心臓発作で自宅で倒れた場合、当然本人は活動できません。にもかかわらず、夜中になっても電気がついていれば、「あれ、おかしいな?」と気付けるわけです。また、夏の日中、電気はついている(=在宅)のにエアコンが使用されていなければ、「熱中症になってはいないか?」と推測ができたりもするでしょう。こういう日常の活動の変化を赤外線センサーが感じ取り、住んでいる方の活動に置き換えて推測できる、優れたシステムです。

使い方は?

使い方は機器を玄関や寝室、リビングなどの高所に設置し、電源コードを差し込むだけ、ということなので非常に簡単です。また、費用も機器自体が3万円(税別)、ランニングコストが70~80円/日なので、月に3000円もしないくらい、と結構リーズナブルです。

使用例は?

置いておけば、あとはスマートフォンやパソコンから専用サイトにアクセスするだけで見られるので、お独りで住む親御さんが心配なお子さんやお孫さんが、親の自宅に取り付けて定期的に見守れるというのが、一番わかりやすい例でしょう。

また、記事にもある通り、複数人で閲覧可能なので、在宅医療や介護などの訪問スタッフの方も共有してみることで、共同で見守る体制を作ることも可能でしょう。(ただ、これは懸念点もあるのかな、と。)

あとは、賃貸物件の所有者にも少しですが朗報でしょう。「体調の変化によって倒れても気づかれず、そのまま亡くなってしまう」という事態を想定されるがゆえに、単身高齢者は賃貸しにくいという点があります。このシステムがあれば、いち早く体調の変化に気づくことで命を助けられる可能性が高まるため、今までは断わざるを得なかった単身高齢者との賃貸契約も可能となるかもしれません。

補足すると、当の本人(独居の高齢者)が嫌がるのではという点もクリアできているのではと思います。なぜなら、今までの見守りシステムだと、どうしても監視カメラのような行動が逐一見られるというデメリットがありましたが、このシステムだとあくまで赤外線センサーなので行動そのものを記録するわけではないからです。その点で、本人の了解も得やすいでしょう。

最後に私見

非常に優れたシステムで、監視カメラの次の新たな見守りシステムだなと思います。

ただ懸念というか、自宅の場合は原則ご家族ご親戚が見守るほうがよいのでは、という気がします。というのは、こういう最新システムが出るたびに法的責任はどこにという問題があるからです。例えば、医療スタッフや介護スタッフまでが閲覧できるようになっていて、家族もそれを理解していた場合に不幸にして本人の病変に気づくのが遅れて亡くなられたケース。ご家族のやりきれない思いから、「なぜ気付けなかったんだ」と訪問スタッフにぶつけられると、非常につらいものがあります。なので、安易に訪問スタッフが閲覧できるようにするというのはやめるべきだと思いますし、この辺りの当事者同士のルール作りをしてからでないと導入は難しいでしょう。また逆に、第三者である訪問スタッフがどこまで口を出すかが難しいという点もあるでしょう。ただでさえ看護・介護は、高負荷労働で重責を担いながらも見合った賃金が支払われないことが多く、そのため人材不足になり厳しい世界ですので、訪問看護者や介護者がさらに仕事しづらくなってしまっては元も子もないでしょう。

もちろん懸念するだけでなく、心配するご家族ご親戚にこのシステムはうってつけです。まさに「一人にさせないまちづくり」には欠かせないと思います。せっかく横須賀市の磯崎医師や臼井不動産が積極的なのですから、横須賀市もシステム導入補助として、機器代金の負担というのも考えていただけるとよいのでは、と思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。では、またー。

コメント

タイトルとURLをコピーしました